夢をかなえるゾウ 

この記事はネタバレを含みます。

    

登場人物

「自分」 変わりたいと願いながらも、目的もなく日々を過ごしている20代のサラリーマン

ガネーシャ ゾウの頭を持つインドの神様。お笑いと甘いものをこよなく愛す。

     

あらすじ

目的もなくただ日々を過ごしている「自分」。

焦りのようなものを感じて変わりたい、人生を変えたいと願いながらも何もできずにいる毎日。

自分探しに行ったインドで購入したゾウの頭を持つ神様「ガネーシャ」の置物がある日、動き喋りだします。しかも関西弁で…。

戸惑いながらもガネーシャに教えを乞う「契約」をする自分。

破天荒な神様ガネーシャの「自分」を変えるレッスンが始まります。

     

本文は29のガネーシャの課題から成り、その課題を達成するために「自分」が試行錯誤をしながらクリアし成長していくというお話です。

数ある自己啓発本にありがちな意識高い系の言葉も、難しいビジネス用語も出てきません。

「自分」の変化と成長が物語形式になっているので、一気に読み終えてしまうかもしれません。

         

夢をかなえるゾウは続編も含め、4巻出版されています。

3巻それぞれ独立したお話なのですが、4巻通してのテーマは自分を変えるということ。

そして共通するテーマはざっくり言うと5つに分類されます。

1. 自分を知る

2. 環境づくり

3. 変わるため、成功するための思考と習慣化

4. 仕事の本質を知る

5. 困難な状況を乗り越える

    

以下、5つのテーマに沿って案内します。

      

   

自分を知る

面接の自己アピールなんかで、自分の長所を教えてくださいって言われることありますよね?

私はいつもこの質問で悩んでしまいます。

だって、これが私の長所ですって自信を持って答えられますか?

多分これはそうかな、でも本当に長所?って迷いませんか?

私は苦手なことだったり欠点ならいくらでも出てくるという、そもそもが自己評価の低い人間ですww

そこでガネーシャは課題を出してきます。

     

人に自分の長所と苦手なことを聞く

自分で自分を分析するのは良い事ですが、ともすると独りよがりになってしまったり、そもそも自己分析が難しかったりするものです。

例えば、自分は提案書を作成するのが遅いしなかなかまとまらないな…と思っていて、提案書作成が苦手と思っているとします。

他人に聞いてみると、時間はかかってもしっかりまとまった提案書を作ってくるという風に、自分が苦手だと思っていたことが良く評価されていたりします。

他人の評価と自分の分析が異なっていることがあるのです。

だから、客観的に自分を知るために他人の評価を聞くことが重要ですよとガネーシャは教えてくれます。  

   

       

環境づくり

鴨頭 嘉人(かもがしら よしひと) という人を知っていますか?

元マクドナルドジャパンの伝説のマネージャーで、今は炎の講演家として活躍されている方です。

You Tubeで検索すればたくさんの動画が出てきますので興味ある方はぜひ。

鴨頭さんは自分の失敗や経験をもとに人生や仕事についてお話しされていて、よく仰るのが変わりたければ環境を変えなさいということ。

引越しや転職が環境をすぐに変える分かりやすい例でしょうか。

いやいや、そんな大それた変化は勇気や準備やお金が必要になるでしょ?

そこでガネーシャは言います。

まず毎日全身鏡で自分を見てチェックし、手っ取り早く外見を変えなさい。

ダラダラとしてしまう習慣、例えば帰ってきたらすぐにTVをつけ、そのまま何となくソファーに座って何となくTVを見てしまう。

そんな習慣を1日でいいからやめてみなさい。

その習慣をやめるために「自分」はテレビのコンセントを抜いてリモコンでTVを操作できなくします。TVを付けようとするとまずコンセントを挿さなければならない。

この時に、今日はTVを見ないと決めたのに本当にコンセント入れるのか?と考える間ができるのです。

その次に「自分」はソファーを捨てます。

自分をダラダラさせるソファーを捨てる、小さいけど立派な環境の変化です。

他の事をせざるを得ない環境を作ることが重要だと教えてくれます。

    

   

変わるため、成功するための思考と習慣化

正直この習慣化の項目が一番多いのですが、すべては書ききれませんので興味ある方はぜひ本を手に取られてください。

ここでは簡単に始められそうなものをいくつか紹介します。

運がいいと口に出して言う

電車の扉が目の前で閉まり、乗り損ねた。

普通であればここで地団駄踏んでコンチキショーってなりますよね?

これも鴨頭さんがよく仰っていることなんですが、ガネーシャも同じことを言います。

そんな時でも間髪入れず「運がいい」と、とりあえず声に出して言いなさいと言うのです。

どんだけドMなの…?

違います。

もしかしたらあの電車に乗っていたら事故にあっていたかもしれない

次の電車を待つ間、読みかけの本を読む時間ができた

彼氏・彼女へのラインを返す時間に使えた

だからラッキー。

そういう風に、物事をポジティブにとらえる練習をしましょうということです。

ネガティブな考え方は非生産的なだけでなく、自分を精神的に追い詰めてしまい苦しむだけです。

    

そして次に、

1日の終わりに、頑張ったことを自分でホメる

後悔や自己嫌悪ではなく、必ず頑張ったところをホメて自己肯定をするということでしょうか。

自分を責め過ぎてもいいことありませんし、自分でホメないと誰があなたをホメてくれますか?

もしかすると、自己評価が低いがために何をやっても自信が持てない、自己評価が低いせいで自分には無理と自分で勝手に決めつけていたり、自分で自分を追い込んでいるのかもしれない。

だから、具体的に頑張った所を見つけてよく頑張ったね!と、1日に1回は自分を認めてあげましょう、それが自信に繋がっていきますよという事なのでしょう。

          

毎日、感謝する

重要なのは、感謝の言葉を口に出して伝えること。

一緒に働いている人であったり、家族であったり、飲食店の従業員、コンビニの店員さん、誰でもいいから毎日「ありがとう」と言う。

オレ客なのに何故ありがとうとか言う必要あるワケ?

金払ってるんだからサービスされて当然でしょ?

金払う以上に客に何を求めるワケ?

サービスを提供して代金を頂く。サービスを受け取った対価としてお客様は代金を払う。

間違ってはいないと思います。

ただ、お客様からありがとうと言われて嬉しかったことはありませんか?

君の提供してくれたこのツールのおかげで作業が格段に速くなったよ、ありがとう!と言われたら嬉しくないでしょうか? 頑張って良かったと思うことでしょう。

それを他の人にもしましょうということです。

こういう人の周りには当然人が集まってくるからです。自分をいい環境に置くのに最も簡単な方法、第一歩が、人に感謝をする事かもしれません。

   

   

仕事の本質

すべての仕事は「困った」を解決するためにある。

=問題を解決して、人を喜ばせる

これが仕事の本質です。サービスです。

日ごろから人を喜ばせることを習慣にしましょうということです。

例えば

・人のいい所を見つけてホメる。

・誰もがやりたがらないトイレ掃除をする。

・人の成功をサポートする=自分が成功する近道になる。

人を喜ばせることで、その人たちが後々自分の強力なサポーターになってくれるでしょう。

  

    

困難な状況を乗り越える

自分を変えるってとっても大変なことです。

決めたことを続けるのもそうだし、挫折しそうになるかもしれません。

そんな時には、

本気で全力で夢を楽しく想像する。

なりたい自分、できたらいいなと思うこと、例えば2億円当たったら…

自分の夢を全力で妄想します。

そのワクワク感をしっかり実感し、今直面している苦しみはその夢をかなえるために必要条件なんだと自分を勇気づけるのだとガネーシャは教えます。

    

人の長所をパクれ!

どうしても自分で解決が困難なことって出てきます。

そういう時は自分のやり方を一旦捨てて、人のいい所とやり方を真似すること。

でも自分のやり方で成功しないと意味がないんじゃないか…。

そんなことはありません。

そもそも自分のやり方が正しいなんて保証はありません。

自分のやり方が間違っている、遠回りになっているから現在迷子になっているのかもしれません。

何かを始める時ってだいたい成功した人の体験談やハウトゥーを調べませんか?

今、成功されている起業家だってYoutuberだって、必ず誰かに相談したり、成功している人のやり方をパクったと公言しています。

煮詰まったら、成功している人のやり方を真似てみる。それで突破できれば次に進める。

大事なのは前進する事。

そのためには要領や考え方の大胆な変更も大事だよってことです。

       

最後に

ガネーシャの課題をクリアしながら「自分」は成長してゆきます。

最後「自分」がどうなったかはぜひ本書を読まれてください。

バリバリの関西弁でガネーシャのずれた笑いを挟みつつ、自分を変えるためのプロセスを丁寧に案内してくれている良書だと思います。

使い方としては、主人公である「自分」と同じように、1日に1つ課題を実行してみるのもいいかもしれません。

私は自己肯定感が非常に低い人間なのですが、1日に1回は必ず何でもいいから自分をホメるようにしました。

そりゃもう、無理くりにホメてみました。

すると失敗しても自分を責め過ぎなくなり、割と冷静にあの場合はこうすれば良かったんだな、別のやり方もあったな、次回同じような状況になったら今度はこうしてみよう、と考えることができるようになりました。

これだけでも私には大きな前進です。

ひとつでも変化の実感を掴めたら、次の課題に挑戦する。

大事なのはあきらめない事。

あきらめたら、そこで試合終了ですよ(安西監督)

そしてこの本の主人公である「自分」は私であり、同じように変わりたいと願うあなたかもしれない。

あきらめなければ、いつでもあなたは、私は変わることができるのだと勇気と学びを与えてくれる1冊でした。